不妊治療中は、通院や治療であわただしく過ぎていくため、気がつけば1日が終わっているという人も少なくありません。
その反面、採卵後や移植後は時間ができることで、あれこれと考えて不安ばかりが募ってしまうこともあります。通院している期間と判定を待っている期間では、時間の流れ方がまったく違うと感じたことがある人もいるでしょう。
そんな「結果を待つ時間」の不安と、どのように付き合えばよいのか、一緒に考えてみましょう。
ネットやSNSから距離を置く
不安になると、ネットやSNSで検索をしたり、同じ状況の人を探して自分と重ねてしまいがちです。体調の変化を調べたくなる気持ちは自然なことですが、検索すればするほど、かえって不安が強くなってしまう場合も少なくありません。
また、治療に使用したホルモンの影響や、そのときの健康状態によっても体調の現れ方は異なります。まずは少しネットやSNSから距離を置き、ほかのことに時間を使うようにしてみましょう。
夢中になれることや人と過ごす時間を大切にする
おすすめなのは、事前に「採卵や移植が終わったら〇〇をしよう」と決めておくことです。その際は、スマホやパソコンから離れてできることを選んでみましょう。
スマホを置いてお気に入りのカフェで読書をするのもよいでしょう。軽いハイキングやドライブなどで自然を満喫するのも一案です。ほかにも、料理やお菓子作り、映画を観に行くなどもよいかもしれません。
何かに夢中になっている時間は、結果を考えることを忘れさせてくれるでしょう。
また、ひとりでいるとどうしても考え込んでしまうという場合は、パートナーや友人と過ごす時間を増やすのもおすすめです。この場合、妊活や不妊治療の仲間ではなく、治療とは関係のない友人と過ごしたほうが、治療のことを忘れられる時間になるでしょう。
パートナーとはどうしても治療の話になってしまうという場合は、「今日は治療以外の話をしよう」と事前に伝えておくのもひとつの方法です。

必要以上に自分を縛らない
結果を待っている時期は、どうしても不安になりやすい時期です。これまでにお伝えした方法で一時的に気を紛らわすことはできても、不安を完全に消すことは難しいでしょう。
だからこそ、必要以上に不安を増やさない工夫が大切です。
治療の結果と日常の生活習慣を結びつけて考えてしまう人は多いものです。「〇〇をしなければ妊娠できたかもしれない」と、自分を責めるように生活に制限をかけてしまう人も少なくありません。
移植後の過ごし方については、まず医師やクリニックのスタッフに確認しましょう。タバコは厳禁ですが、それ以外で「絶対にやってはいけないこと」はほとんどありません。これまで通りの日常を過ごすことが大切です。
「あれもダメ、これもダメ」と自分の中のルールを増やして、不安を大きくしないようにしましょう。
それでも不安なときは専門家に相談を
それでも、自分ではどうにもならないほど不安に押しつぶされそうになることもあるでしょう。
そのようなときは、ひとりで抱え込まず、カウンセラーなど第三者に気持ちを話すことをおすすめします。通っているクリニックにカウンセリングがあれば利用してみるのもひとつです。もしクリニックで対応していない場合は、行政の相談窓口や不妊カウンセリングなどのサービスを活用することも検討してみましょう。
結果を待つ時間は、不妊治療の中でも特につらく感じやすい時期です。不安になるのは、それだけ真剣に治療と向き合っている証拠でもあります。
不安をゼロにすることは難しくても、少しでも穏やかに過ごすための工夫はできます。「不安をなくそう」と頑張りすぎるのではなく、「不安と共に過ごす時間を少し楽にする」ことを目標に、自分なりの過ごし方を見つけていきましょう。



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