調子のいい日と悪い日があるのはなぜ?
「昨日は元気に過ごせたのに、今日は何もする気が起きない」そんなふうに、体調や気分に波があると不安になりますよね。自分でも理由がわからないとなおさら戸惑いますし、「予定を立てて大丈夫かな」と怖くなるお気持ちもとてもよくわかります。
まずお伝えしたいのは、調子の波があること自体は決しておかしなことではないということです。
人はもともと「揺れながら」生きている
私たちの体は、本来、一定ではありません。呼吸も、脈も、眠気も、気力も、よく見るとゆらぎがあります。
出産の現場で、私たち助産師は赤ちゃんの心拍を観察します。一般的に心拍がまったく変動しないよりも、細やかにゆらぎながら保たれている状態が元気なサインのひとつとされています。陣痛も同じです。強くなる時間と必ずお休みの時間があります。その波があるからこそ、長い時間をかけて赤ちゃんもお母さんも乗り越えることができるのです。
自然は、いつも揺れながらバランスを取り続けています。強さだけが続く状態が必ずしも健やかとは限らないのです。
産後は、体の回復途中。ホルモンの変化、細切れの睡眠、新しい生活への適応。それだけでも心と体が揺れやすい条件がそろっています。そんな中で「いつもと同じ調子でいなければ」と思うと、それ自体が負担になってしまいます。
揺れのある赤ちゃんと暮らす時期だからこそ、お母さん自身も少し波があるくらいのほうが自然なのかもしれないと、私は感じています。

揺れながら、整っていく
とはいえ、波があることを頭で理解できてもつらい日はつらいですよね。
そんなときは「頑張れる日」を基準に予定を立てるのではなく、休みが必要な日もあることを前提にしてみるのはどうでしょうか。
もし予定を立てるのが怖いと感じるなら、絶対にこなさなければならない予定はできるだけ減らして、変更できる余白を残しておくといいかもしれません。
「今日は動けない」という日に、立派な理由が見つからないこともあるでしょう。けれど、24時間赤ちゃんと向き合っている産後という時期そのものが、十分に休む理由です。
調子の波があるから未熟なのではありません。波に揺れながら、体も心も少しずつ整っていきます。もし今、調子の波に戸惑っているとしたら、それは回復の途中にいるということでもあります。
「今日はゆっくりの波なんだな」とその日の自分に合わせてあげてください。揺れながら進む時間もまた、あなたの大切な歩みの一部です。
























