女性が「いつも体調が悪い」と感じる原因は?対処法も解説

病院で検査をしても特に病気が見つからないなど、原因がわからないのに体調不良を抱える人は少なくありません。女性の場合は特に、更年期に差し掛かるとホルモン変化の影響で体調不良が生じることがあり、原因が特定しづらいケースもあります。本記事では、女性の原因がわからない体調不良への対処法や、考えられる原因について解説します。

女性が「いつも体調が悪い」と感じる原因は?対処法も解説

最終更新日:
2026-01-13
公開日:
2026-01-13

病院で検査をしても特に病気が見つからないなど、原因がわからないのに体調不良を抱える人は少なくありません。女性の場合は特に、更年期に差し掛かるとホルモン変化の影響で体調不良が生じることがあり、原因が特定しづらいケースもあります。

本記事では、女性の原因がわからない体調不良への対処法や、考えられる原因について解説します。

女性がいつも体調が悪い状態とは

女性の体調不良には、特定の病気の症状が出ているわけでもないにもかかわらず、なぜか体調が悪いことがあります。原因不明で体調が悪い場合、以下の2つの可能性が考えられます。

不定愁訴(ふていしゅうそ)

体調が悪い自覚症状があり、医療機関で診察を受けても特に病気が見つからず、原因がわからない状態を「不定愁訴(ふていしゅうそ)」といいます。

よく訴えがある症状として、以下が挙げられます。

  • 頭が重い
  • 目の奥が痛い
  • とにかくだるい
  • よく眠れない

女性に多く見られ、成人で20~30%がこの不定愁訴の症状があるという研究報告もあり、珍しい状態ではありません1)

不定愁訴は原因不明ではありますが、女性の場合はホルモンバランスやストレス、自律神経の乱れなどが要因と考えられています。

更年期疲労

そもそも「更年期」とは閉経前後の10年間のことを指し、一般的には45~55歳頃といわれます。女性ホルモンの分泌量は30代後半から低下し、40代後半にかけて大幅に変動することにより、さまざまな体調不良を引き起こします2)。そのため、早い方では30代後半からホルモン変動による不調をきたす方がいます。

女性ホルモンの分泌量が大きく変動すると、疲労感やだるさ、集中力の低下といった症状が現れることがあります。

更年期自体は病気ではなく、検査をしても特定の病気が見つかるものではないため、原因不明の体調不良の一因と感じられることがあります。

病気でもないのに体調不良になる原因

女性が体調不良を感じるのには、病気以外にもいくつかの原因が考えられます。

PMS(月経前症候群)

PMSとは、生理の3~10日前からホルモンバランスの変化によって起こる、心や体の不調を指します。PMSの症状は便秘、眠気などの身体的な症状やイライラや落ち込みなど心の症状があり、どのような体調不良が出るかは個人差があります。

生理が始まるとともにPMSの症状は落ち着いてくることが多いですが、症状が強い場合は医療機関での受診・治療も検討しましょう。

自律神経の乱れ

自律神経の乱れは血流や体温調整などに影響し、頭痛やめまい、だるさなど全身の不調につながることがあります。特に中学生の約1割にみられるとされる起立性調節障害は3)、自律神経機能の不調と関連があるとされています。更年期でも同じように頭痛やめまい、だるさなどの症状が出ることがあります。

不規則な生活習慣

不規則な生活習慣などで食事が偏ると、たんぱく質不足が抜け毛の原因となったり、ビタミン不足でシミやしわが増えることがあり、これらの症状も体調不良を引き起こす原因となります。

また、睡眠不足も生活習慣が乱れる一因です。夜ふかしが日常的になっていて睡眠時間が短かったり、質のよい睡眠を取れなかったりすることも、体調不良の原因になることがあります。

環境の変化

職場や住む場所が変わったなど、環境に大きな変化が起こった場合は、疲れやストレスを感じるものです。自覚していない場合でも、新しい環境に慣れようとする際のストレスなどで心身への負担が大きくなり体調不良を引き起こすことがあります。

原因がわからず体調不良を感じる際の対処法

原因がわからない体調不良にはいくつかの要因がありますが、どれが原因なのか判別できないこともあります。不調を感じるときは、以下の方法で対処しましょう。

生活習慣を見直す

体調不良は生活習慣の乱れによって引き起こされることは少なくありません。生活習慣は一人ひとり異なりますが、不規則な生活スタイルや栄養バランスの偏った食事などは、体調不良を引き起こしやすい状態を作ってしまいます。

かかりつけ医に相談する

原因がわからない体調不良が続く場合は、我慢せずに医師の診察を受けましょう。甲状腺疾患や貧血など、見逃されやすい病気が隠れていることもあります。医師の診察で、隠れた病気の早期発見につながるかもしれません。

体の不調を気軽に相談できるかかりつけ医がいると、体調不良時でも安心なので、かかりつけ医を持っておくこともよいコンディションをキープするためのポイントとなります。

好きなことをして時間を忘れる

体調がなんとなく優れないときには、無理に頑張るよりも「好きなことに没頭する」時間を持つのがおすすめです。

趣味やリラックスできる活動に集中すると、自然と気持ちが前向きになり、体も心も軽く感じられることがあります。時間を忘れるほど楽しむことで、ストレスの解消や気分転換につながり、体調不良の軽減に役立ちます。

いつも体調が悪いと感じる女性からのよくある質問

体調が悪いけれど原因がわからないときは、不安に感じるものです。そんな状態のときは、よくある質問とその回答をチェックして対処しましょう。

Q. 女性は何歳から体調を崩しやすいですか?

女性がいつも体調が悪いと感じやすくなるのは、主に30代後半からです。

更年期により、30代後半~40代にかけて女性ホルモンが減少し、ホルモンバランスの乱れから自律神経のバランスも崩れやすくなります。だるさ、肩こり、めまい、ほてり、イライラなど、さまざまな心身の不調があらわれやすくなります。

Q. 女性が体がだるいと感じる原因は何ですか?

女性が体がだるいと感じる原因は、生理や更年期などによる女性ホルモンの変化、睡眠不足やストレスなどの生活習慣の変化が考えられます。

症状が続く場合や食欲不振や息切れ、月経異常などがある場合は、婦人科や内科などの医療機関を受診しましょう。

Q. 更年期の場合の受診科は?

更年期に該当する年齢の女性、または更年期特有の原因による体調不良が考えられる場合は、婦人科や女性外来、更年期外来を受診しましょう。

更年期の症状は個人差が大きく、体調不良の症状が本当に更年期によるものかどうかの判断は難しいものです。これらの専門科を受診すれば、更年期が原因なのか他の病気が原因なのかを判断してもらえ、最適な治療につなげることができます。

Q. 原因不明で体調が悪いときは何科を受ければいい?

まず、内科または総合診療科を受診しましょう。これらの科では基本的な検査を受けられ、その結果で別の診療科を受診すべきかどうかがわかることが多いためです。メンタル的な不調が辛い場合は、心療内科や精神科を受診してみましょう。

受診が必要かどうかの判断が難しい場合は、総務省消防庁が行っている救急安心センター事業の「#7119」へ電話してみましょう。救急相談ができる電話番号ですが、医師や看護師等の専門的な知識を持った相談員が対応してくれるので、緊急性の判断や医療機関の紹介もしてもらえます。

いつも体調が悪い原因は女性特有の症状の可能性

明確な病気が見つからないにもかかわらず体調不良が続くと、不安が強まり、さらに不調を感じやすくなることもあります。原因がわからない体調不良に対しては、まず生活習慣を見直して様子を見てみましょう。更年期などの場合は自分自身ではどうにもできない不調の可能性もあるため、かかりつけ医や婦人科などを受診することをおすすめします。

原因が自分でわからないだけで、実は何かしらの疾患が隠れている可能性もあります。何科を受診すればわからない場合は救急安心センター事業の「#7119」へ電話し、病気の早期発見のためにも適切な医療機関を受診しましょう。

参考文献

  1. Author(s). Management of medically unexplained symptoms: Includes diagnosis, specific treatments, and appropriate communication. BMJ. 2005;330(7481):1.
    https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC539826/
  2. 那須 由美子. 9割近い女性が不調を感じる「更年期」を乗り切るには. けんぽだより Web. 首都圏デジタル産業健康保険組合; 2022 Sep 8. https://www.sdi-kenpo.or.jp/imfine/2022/09/08/kounenki/index.html

一般社団法人 起立性調節障害改善協会. “協会概要.” 2022 Feb-1. https://odod.or.jp/

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